sleepwalk

修一へ

元気でやっていますか。

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夏が苦手な修一のことですから、この暑さですっかり参っているのではないかと心配です。

きっと東京はこちらより暑いでしょう。水分と塩分をこまめに摂るようにね。

（お母さんは塩飴を舐めています。けっこう美味しいです。 ）

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さて、 なぜ急に改まって手紙を書いているかというと、 どうしても LINE ではしづらい話があるからです。

LINE というものはとても便利ですが、そこで大切な話をするのは、なんだか躊躇われるというか、

不誠実な行為に感じてしまいます。そのことを義雄おじさんに話したら、年寄りの証拠だと笑われました。

失礼な！話がそれました。

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先日、葉子さんから電話をもらいました。葉子さんと別れたんですね。修一からは何も聞いていなかったので、

ビックリしました。仕事も辞めたと聞きました。

修一なりにたくさん考えた結果でしょう。お母さんからは何も言いません。もう小さな子供ではないのですから、

お母さんが何かを言う権利もないと思います。

ただ、一度こっちへ帰ってきてください。お父さんは腰を悪くしてしまい、仕事を休んでいます。

これからのことを、家族で一度話しましょう。

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修一も今年 30 歳ですね。人生の 1/3 を東京で過ごしたことになります。

兎に角、一度帰ってきてください。